勉強をライフワークにしている、もるみ先輩です。
社会人・文系のわたしですが、「技術士補にどうやって独学で合格したの?」と聞かれます。
そこで、この記事では
- 「技術士補の専門分野の決め方が分からない!」
- 「参考書はどうやって選べばいいの?」
- 「勉強の進め方に迷っている」
という方のために、
- 専門分野を文系・未経験で選んだ基準
- 実際に使った教材
- 社会人にぴったりな勉強法
について、全3回連載で詳しくお伝えしていきます。
※この記事は【全3回シリーズ】の第2回目です


この記事では、特に「勉強法・使用した参考書」に焦点を当ててお話しします。ぜひ参考にしてください📖✨
気になるところから読んでいただいてOKです!
自分の状況に近いパートからご覧ください🌿
文系でも選べる!技術士補の専門分野の決め方【未経験OK】
技術士補の専門分野は、20部門あります。
出願の際に「どの技術部門で受験するか(どの分野の技術士補になりたいか)」を決めなければなりません。選んだ技術部門が、専門科目となります。
実際の全20部門の一覧はこちら。
引用元:https://www.engineer.or.jp/c_topics/000/000289.html
技術部門 専門科目 専門科目の範囲 01.機械部門 機械 材料力学/機械力学・制御/熱工学/流体工学 02.船舶・海洋部門 船舶・海洋 材料・構造力学/浮体の力学/計測・制御/機械及びシステム 03.航空・宇宙部門 航空・宇宙 機体システム/航行援助施設/宇宙環境利用 04.電気電子部門 電気電子 発送配変電/電気応用/電子応用/情報通信/電気設備 05.化学部門 化学 セラミックス及び無機化学製品/有機化学製品/燃料及び潤滑油/高分子製品/化学装置及び設備 06.繊維部門 繊維 繊維製品の製造及び評価 07.金属部門 金属 鉄鋼生産システム/非鉄生産システム/金属材料/表面技術/金属加工 08.資源工学部門 資源工学 資源の開発及び生産/資源循環及び環境 09.建設部門 建設 土質及び基礎/鋼構造及びコンクリート/都市及び地方計画/河川、砂防及び海岸・海洋/港湾及び空港/電力土木/道 路/鉄 道/トンネル/施工計画、施工設備及び積算/建設環境 10.上下水道部門 上下水道 上水道及び工業用水道/下水道/水道環境 11.衛生工学部門 衛生工学 大気管理/水質管理/環境衛生工学(廃棄物管理を含む。)/建築衛生工学(空気調和施設及び建築環境施設を含む。) 12.農業部門 農業 畜 産/農芸化学/農業土木/農業及び蚕糸/農村地域計画/農村環境/植物保護 13.森林部門 森林 林 業/森林土木/林 産/森林環境 14.水産部門 水産 漁業及び増養殖/水産加工/水産土木/水産水域環境 15.経営工学部門 経営工学 経営管理/数理・情報 16.情報工学部門 情報工学 コンピュータ科学/コンピュータ工学/ソフトウェア工学/情報システム・データ工学/情報ネットワーク 17.応用理学部門 応用理学 物理及び化学/地球物理及び地球化学/地 質 18.生物工学部門 生物工学 細胞遺伝子工学/生物化学工学/生物環境工学 19.環境部門 環境 大気、水、土壌等の環境の保全/地球環境の保全/廃棄物等の物質循環の管理/環境の状況の測定分析及び監視/自然生態系及び風景の保全/自然環境の再生・修復及び自然とのふれあい推進 20.原子力・放射線部門 原子力・放射線 原子力/放射線/エネルギー

どの部門も、文系の私には縁がなかった……。
技術部門(専門科目)の選び方:3つのポイント
私は、以下の3点を基準に技術部門を決めました。
私のように、技術部門で悩んでいる方は以下の方法で専門分野を参考にしてみてください。
①過去問を見てみて、自分に合いそうか見極める
確認するポイントは、次の通り。
- 試験範囲の広さ(広くなるほど、勉強量が増えてしまう)
- 計算問題の量・計算問題のパターン(計算苦手な方は、量や種類が少ない方がいい)
- 毎年どれくらいの量、同じような問題が出ているか(同様の問題が多い方が対策しやすい)
- 興味をもてるかどうか(ある程度興味がないと頭に内容が入ってこないかも……)
上記のポイントを意識して、過去問2~3年分をざっと見てみてください。
②将来、仕事や業務の中で役立ちそうな部門かどうか
せっかく受験するのであれば、どこかで役に立つ分野であればいいですよね。
現在の仕事だけでなく、会社全体の中で同様の業務があったり、転職希望先の業務内容であったり、近しい部門があれば検討の中に入れてみてよいと思います。

名刺に記載することも考えたら、少しでも業務と関わりがあるほうがプラスになるかもしれないですね♪
③勤め先など身の回りに同分野の技術士がいるかどうか
意外と知られていないのですが、同分野の補助する技術士がいなければ「技術士補」の登録申請ができません。
受検したい専門分野の技術士が、職場にいるか探してみましょう。
職場にいなくても、家族や知人など身の回りにいればOKです。
補助する技術士が他社の場合は、「同意書」や「許可書」の準備が必要です。また、実際に補助するわけではないので、二次試験を受験する際の経験年数には含まれません。詳しくは、「技術士補」の新規登録手続き(日本技術士会HP)をご確認ください。
文系の方は計算問題が少ない「環境部門」で受験する方が多いようです。私は、上記の3点を踏まえて「環境部門」「建設部門」「上下水道部門」で悩みましたが、上下水道部門を選びました。
独学で使える!おすすめの技術士補対策教材と参考書【市販でOK】
私が使用した参考書を紹介します。
実際に、中身を見て解説が理解できるかという点に重きをおきました。
基礎科目・適性科目
▼過去問の繰り返し学習に使用していた問題集はこちらです。直近7年分の問題・解答解説が収録されています。
▼過去問を行う中で、良く出題されている項目の要点整理の確認に使用しました。
専門科目(上下水道部門)
▼平成26~30年度、5年分の問題が収録されています。
▼直近の過去問4年分も学習するために使用していました。

自分の目で見て、自分に合った参考書を選ぶことが大切です!
社会人・独学でも合格できた!私の具体的な勉強方法
前回のブログにも書きましたが、私の平均勉強時間は、1時間~2時間/日でした。
ここでは、私が日々どのように勉強していたのかを、具体的にお伝えします。
社会人にとって貴重なスキマ時間をどう使うかがカギでした。私が実践していたのは、以下のようなスタイルです。
- 通勤電車(朝)
30~40分過去問(文章問題)- 1周目:解説を見ながら内容理解に集中
- 2周目以降:問題を読んで、自分で答えを導く練習
- 会社の始業前
(会社の中)
30~40分過去問(計算問題)- 朝は頭がすっきりしているので、集中して計算問題を解くのに最適でした
- 昼休憩
30分動画学習+過去問- 解説動画を見てインプット
- その後に文章・計算どちらの問題にもトライ
- 退勤時の電車
30分~40分過去問(文章問題)- ペンが使いにくい電車内では、文章問題を中心に
- 選択肢を頭の中で吟味しながら、理解を深める
- 帰宅後
30分~1時間過去問・復習・解説調べ- 外で解いて分からなかった問題の解説を、ネットや動画で確認
🔁 基本方針:過去問を繰り返し解く!
毎日このすべてを行っていたわけではありません。上記のうち、できるときに2〜3個を選んで実践していました。
そして何より大事なのは、過去問を繰り返すこと。
- 1周目:理解重視
- 2周目以降:知識の定着とスピードを意識して繰り返す

特に、過去3年分を解いたあたりから、問題の傾向がつかめるようになり、自然と自力で答えを導けるようになってきました。
📱 タブレット学習で効率アップ!
私は途中から、iPadの「GoodNotes」を使って学習スタイルをデジタルに切り替えました。
- 紙のノートや問題集代わりに使えて、持ち運びが便利
- 動画・PDF教材・ネット解説などを一元管理できる
- iPhoneと同期することで、スマホからも学習できる
特に、通勤中にスマホで学習できるという使い方が非常に便利で、勉強の効率が一気に上がりました。
このタブレット勉強法については、後日のブログで詳しくご紹介します📱✨
まとめ:独学でも合格できる勉強法は、自分に合った方法を見つけること!
独学でも合格できる勉強法は、「自分に合ったやり方」を見つけることがすべて。
「文系・未経験でも大丈夫?」と迷っていた私でもできたので、きっとあなたにもできます。
やり方さえ合っていれば半年で合格できます✨
次回は「合格後に得られるメリット」や「活かし方」についてご紹介しますので、どうぞお楽しみに🌱
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