※本問題は、公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題(令和6年度)」より引用しています。
出典: https://www.engineer.or.jp/c_topics/010/attached/attach_10606_1.pdf
I-1-1 問題
I-1-1 ユニバーサルデザインに関する次の記述の, に入る語句の組合せとして、最も適切なものはどれか。
障害を持つ人々があらゆる分野で差別を受けないようにするためや不便さを取り除くため、自身も車椅子を利用する障害者であったロナルド・メイスが、それまでのバリアフリーなどの概念に代わって提唱したのがユニバーサルデザインである。ユニバーサルデザインの7つの原則は(1) 公平な利用,(2) 利用におけるア, (3) イで直感的な利用,(4) 認知できる情報,(5) 失敗に対するウさ,(6) 少ないエな努力,(7) 接近や利用のためのサイズと空間,である。
ア イ ウ エ
① 柔軟性 単純 寬大 身体的
② 限定性 単純 厳格 精神的
③ 柔軟性 単純 厳格 身体的
④ 限定性 複雜 格 身体的
⑤ 柔軟性 複雑 寛大 精神的
解説
ユニバーサルデザインに関する問題です。
度々出題されていますので、7つの原則については覚えておきましょう。
- 公平な利用
- 柔軟性のある利用
- 単純で直感的な利用
- 分かりやすい情報
- 失敗への寛大さ
- 少ない身体的努力
- 適切なサイズと空間の確保
ユニバーサルデザインについて考えるときは、『できるだけ多くの人が利用しやすい』ことが基本事項であり、解答を考える際もこのことを念頭において考えると正解を導けます。
ア:「柔軟性」と「限定性」が選択肢になっています。ものごとの利用においては柔軟性があるほうが多くの人が利用しやすいです。よって、柔軟性が適当。
イ:「単純」と「複雑」が選択肢になっています。単純であればあるほど多くの人が利用しやすくなります。よって、単純が適当。
ウ:「寛大」と「厳格」と「格」が選択肢になっています。失敗に対して、寛大であるほうが利用しやすいです。よって、寛大が適当。
エ:「身体的」と「精神的」が選択肢になっています。少ない身体的な努力が適当です。少ない力で楽に使用できることは、7つの原則の1つです。7つの原則を知らなければ「精神的」でもおかしくないように思ってしまうかもしれませんが、アとイとウに入る語句がわかった段階で以下のように選択肢①に絞ることもできます。
ア イ ウ エ
① 柔軟性 単純 寬大 身体的②限定性単純厳格精神的③柔軟性 単純厳格身体的④限定性複雜格身体的⑤柔軟性複雑寛大 精神的
解答と注意点
解答:①
同様の問題で「バリアフリー」について出題されるときがあります。混同しないように注意しましょう。
✨もるみ先輩の評価コメント(出題頻度&解答優先度)
基礎問題は6問中、3問を選択解答します。
過去10年分のデータから、「よく出る問題か」「解答する3問に入るテーマか」という視点で独断と偏見による評価をします。問題の好みや得意分野は人それぞれのため、私の個人的な意見としてあくまでも参考として見ていただけたら幸いです。(もるみ先輩が捨て問だと思っていても、得意な人からしたらその問題は得点源です!)
頻出度:★★★(2~3年に1回程度)
解答候補としての優先度:◎(必ず覚えるべき得点源)

得点源なので確実に取りたい1問!必ず覚えましょう。
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